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片目の魚(お願い)・佐々木 (3/21 20:04) #1150
├ 一眼の魚(徳島県・阿南市)・タキタ (3/21 23:57) #1151
│├ 船越某の追加・タキタ (3/22 00:05) #1152
│└ 柳田ですね?・むむむ (4/6 22:57) #1180
│ └ そうです。・タキタ (4/7 00:00) #1182
└ 瓶の中の片目の魚・りん (3/22 21:06) #1153
└ いまもあるぞー・化野 燐 (5/1 14:53) #1226
#1150 | 片目の魚(お願い) | 佐々木 | 3/21 20:04 |
何故か片目の魚や一眼の神について調べなければならなくなりました。 で、お願いがあるのですが、あなたの知っている片目の魚が生息(?)している、もしくは生息していたと伝わる場所がありましたら、教えて下さい。できれば片目になった理由もわかれば教えてください。 でもって、魚以外にも片目を失った神や英雄の話とか、なんでもいいので知っていたら教えて下さい。 お願いします
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#1151 | 一眼の魚(徳島県・阿南市) | タキタ | 3/21 23:57 |
→ #1150 ●徳島県阿南市畭町(はり・ちょう)に大池(おいけ)という池があります。ここの魚は一眼ばかりであると伝承では伝わります。実際にここで魚を捕ったことのある近所の人の話では、「一眼の魚もいる」というのが正確な表現です。一説にはこの池にはゲンゴロウも多くいるのでそれに刺されて片目になるのだといいます。 ●伝承にはバリエーションがありますが、この池(大池と書いてオイケと読む)は一説には、地下水脈を通じて香川県の満濃池(弘法大師で有名ですよね!)とつながっています。この大池にはメスの大蛇が住んでおり、これが、ときどき遊びに来る満濃池のオスの大蛇と良い仲になって、満濃池に嫁入りしたというものもあります。 このメスの大蛇は(たとえば)オスが満濃池に帰ってしまうと淋しくなるのか暴れる。これで近隣の住民が困る。すると、この周囲を当時おさめていた富岡城の城主(一説には新開遠江守)は「不届至極の大蛇! たれかある、早々討ち取って参れ!」と命じる訳です。そこで弓の名手の船越某(または月輪矢部)が出動し、水上に姿を現わした大蛇を弓で射る。その何本かの内の矢が大蛇の左目に刺さり(または射抜き)大蛇は絶命(または、これを機会に満濃池に嫁に行った)。この後、大蛇の呪いにより池の魚が一眼になった(魚としては、とばっちりでたまらん話です)。あるいは、嫁に行く大蛇が超能力で部下である魚達を一眼にして留守を任せた。などなどと諸説あります。いずれにしても、新開氏は長宗我部の四国侵略により滅んでいますので、400年ほど前の話でしょう。 ●船越は、近隣の黒津地町の光明寺で、この大蛇退治の一大法要を行い、このときの矢を寺に奉納したと伝わっています。 残念ながら、この矢の奉納伝承は現在の光明寺には伝わっていません。 昭和29年当時の「徳島新聞」記者の調査では、「この矢は同寺に保管してあったが、先々住の時に失くしてしまったと先住が語っていたという」と報告されています。明治から大正の間に紛失したようです。 ※ 大蛇の眼を射抜いた矢だったのか? 残った予備の矢であったのかは不明です。 ●なお、この大蛇の住む池の脇には「色変わりの松」というのが一本だけあり、大蛇が里帰り中には葉の色が変わるなどというカラータイマーのような役目をしていました。これは昭和40年代に松食い虫によって枯れてしまいましたが、江戸時代には徳島城主の蜂須賀が「珍しい!」と徳島城内に植え替えようとしましたが、いわれのあるのを知り植え替えを諦めています。
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#1152 | 船越某の追加 | タキタ | 3/22 00:05 |
→ #1151 同姓同名か、弓の名手の船越某の大蛇退治って、たしか淡路島にも伝承があったと思います。
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#1180 | 柳田ですね? | むむむ | 4/6 22:57 |
→ #1151 これは、柳田国男の「片目の魚」に出る徳島県の話ですね?
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#1182 | そうです。 | タキタ | 4/7 00:00 |
→ #1180 タイトル打ちこんだら、本文の必要が無くなった。(苦笑)
まあ、柳田国男のものよりは詳しい報告でしょう。
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#1153 | 瓶の中の片目の魚 | りん | 3/22 21:06 |
→ #1150 佐々木さんのことですから、末広恭雄氏の『魚と伝説』は既におさえて いらっしゃることと思います。 同書では、岡山県久米郡久米南町の誕生寺の小川も「片目の魚」棲息地 のひとつとして紹介されています。誕生寺は浄土宗開祖の法然上人生誕地 として知られている寺です。
わたしは十年近く前に「片目の魚」伝説を訪ねて、誕生寺へ行ったこと があります。 そして、境内の宝物館で思いもかけないものを見てしまいました。
瓶詰めになった「片目の魚」の標本です。 そう、実在するのです。
現在も展示されているとよいのですが。
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#1226 | いまもあるぞー | 化野 燐 | 5/1 14:53 |
→ #1153 最近、誕生寺へ行った人に聞いたところ、現在でも展示されているようです。 よかった、よかった。
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