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うなぎやまいも・タキタ (7/18 00:54) #434
└ Re:うなぎやまいも・佐々木卓 (7/19 09:50) #436
├ 『美味しんぼ』をありがとう!・タキタ (7/19 16:11) #437
└ 妖怪天然記念物「大ウナギ」・タキタ (7/25 05:03) #460
├ Re:妖怪天然記念物「大ウナギ」・佐々木卓 (7/26 09:12) #462
└ 山芋鰻(?)捕獲談・兆 (7/31 23:08) #475
├ 歌舞伎アリ・唐佛 (8/6 02:27) #490
│└ Re:歌舞伎アリ・唐佛 (8/8 05:49) #495
└ :山芋鰻の捕獲地不明! ・タキタ (8/7 00:15) #493
#434 | うなぎやまいも | タキタ | 7/18 00:54 |
『和漢三才図会』に、山芋が鰻に変身するという説が紹介されています。 この文献の、植物の項の「やまいも」には「やまのいも渓のほとりに端を出して時時雨水を感じてすなわち鰻に変ず。半ば変るものを見る人往々にあり」とあり、魚類の項の「うなぎ」には「また、やまのいも久しく湿潤におかれて変じ鰻に化すものあり」とあります。 我が国では、古来には山芋が鰻に変化すると考えられていた。(『日本史小百科(14)動物』岡田章雄著、昭和54年刊近藤出版) また、最近発行の『明治妖怪新聞』(湯本豪一著・柏書房)では、その現物が明治14年3月に徳島県の海部(かいふ)郡奥村(現・地名は未調査)で発見されたことを報じる当時の新聞を発掘している。 ところで、この「うなぎやまいも」または「やまいもうなぎ」に付き、その正体などを解説した文献を御存知のかたはぜひ御教示きださい。 この生物にも決まった表記がないのでしょうが、私は、丸山博宣博士が昭和51年に「うなぎやまいも」として(創作)映像で紹介されて以降のファンの一人なので「うなぎやまいも」と表記させていただきます。丸山博士は「うなぎやまいも」では説を紹介したにすぎず、学術的内容ではなく、ギャグ映画なのです。
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#436 | Re:うなぎやまいも | 佐々木卓 | 7/19 09:50 |
→ #434 「美味しんぼ」のトロロ芋の回でもこの説紹介してました。「昔は山芋が鰻になると言ったくらい、山芋には滋養があるって事なんだ」とか言ってました(「ちゃうわ!昔の学者は本気でそう信じてたんじゃ!」って、思わず突っ込んでしまいました)。
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#437 | 『美味しんぼ』をありがとう! | タキタ | 7/19 16:11 |
→ #436 佐々木さん、面白いです。 ついに「妖怪探求」に『美味しんぼ』まで参考文献として登場してきましたか! こういうのも大好きです。 こんどは、農林水産省の鰻の研究所にも聞いてみます。あいてにしてくれるか? 心配です。
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#460 | 妖怪天然記念物「大ウナギ」 | タキタ | 7/25 05:03 |
→ #436 ● 佐々木さん。すいません。 『美味しんぼ』の「とろろ芋」の話って第何巻でしょうか? ● 徳島県の一部で「うなぎやまいも」が局地的に盛り上がっていますう。 どうも正体は、水温その他で、まだら模様になったりするウナギがたまには居るというのが、その原因らしいとのことです。 例の明治時代の「うなぎやまいも」も、解剖したり、食べたりしたら、本当に山芋の部分があるかどうかは判るはずですが、ロマンを求めてだれも書かないのでしょうね。 ● ところで、「和漢三才図会」を見直したら、山芋(長いも)の項目側の記載にはウナギのことが書かれていませんでした。 もっとも漢文調の本で見直したので、高校卒業後時間が経ち過ぎてよくは理解できませんでした。こんどは東洋文庫の現代語訳「和漢三才図会」でも「山芋」を見てみます。 ● 徳島県の海部郡の海部(かいふ)町には「大ウナギ」の水族館「海部町大うなぎ水族館・イーランド」があります。伝承としては、母川(ははがわ)の「せり割り岩」の洞窟の奥から岩を割って出てきたということになっています。 妖怪ではないということになっていますが、これらの大ウナギのボスは大蛇のように大きく、人を食べたので、弘法大師によって、岩のなかに封じられています。したがって、現在では、子分の2メートル級のウナギしかお目にかかれません。なお、弘法大師に懲らしめられている悪者のくせに、日本政府からは大正12年に天然記念物として指定されています。
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#462 | Re:妖怪天然記念物「大ウナギ」 | 佐々木卓 | 7/26 09:12 |
→ #460 最近なのでまだ単行本になっていないかも(ビックコミックは立ち読みしてるんです)。
鹿児島の池田湖にも大鰻が生息していまして、こっちも天然記念物に指定されています。 ただ、食べた事のある人の話によると、あんまり美味しくなかったそうです。
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#475 | 山芋鰻(?)捕獲談 | 兆 | 7/31 23:08 |
→ #460 山芋が鰻になる話ですが、件の『明治妖怪新聞』植物の奇談(P109)に2件載っていました。
『山芋が鰻になる』(普通新聞 M14.3.24,29) (阿州)海部郡奥村の相川亀吉が同村にて捕獲。編集部に持ち込まれた。29日分には図解で紹介されている。一尺八寸のうち、全(鰻)化八寸、半化四寸、山芋六寸となっている。この記事を見たある博識の先生は「さして珍しくない」と言ったとか。
『半化け山芋の値』(東京絵入新聞 M7.8.5) 阿波の国海部郡字直谷にて奥村亀之助が二尺ばかりのものを二本を捕獲。いずれも半ばより下は山芋で頭部は純粋の鰻。噂を聞いた金沢籐吉(大阪府下西成郡上福島村444)がわざわざ出向き、千日前で見せ物にしたいと代価80円にて買い取り、アルコール付けにして持ち帰った。
阿波・阿州と言えば徳島県。地元で盛り上がっているのもわかる気がしますね。
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#490 | 歌舞伎アリ | 唐佛 | 8/6 02:27 |
→ #475 悪樓のこと調べてたら、こんな記事を見つけました。
「歌舞伎上演年表」によれば、延宝八年(1680年)正月に「山ノ芋鰻の曲」という子供歌舞伎が公演されているようです。 どんな内容なのでしょう。興味があります。
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#495 | Re:歌舞伎アリ | 唐佛 | 8/8 05:49 |
→ #490 自己レスですが、もともと狂言の「成上り」という作品にあることわざからの発展のようです。 もともとは「蛸は芋に変じ、山芋は変じて鰻になる」というのが原型だそうですが… でも、蛸芋という言葉はありませんね。 「山芋は変じて鰻になる」は江戸時代には“成り上がり”という意味の諺として使われていたようです。
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#493 | :山芋鰻の捕獲地不明! | タキタ | 8/7 00:15 |
→ #475 新聞が、曲がりなりにも、まともな報道をはじめたのはGHQ時代からか? 週刊誌の登場で眉つば記事から解放されてからか? とにかくウナギヤマイモの捕獲地が実在しないらしい。人命も仮名らしい。というのは徳島県には海部郡は実在するし、似た地名の村もあるが、奥村という村の名を関係機関に聞いても、「知らん」という。どうも、人命も、らしき人はいたが明治14年の新聞記事の10年ほど後に生れた人である。そこで、その奥村らしき地の人が仮名で新聞に登場後、さらに10年後に生れた我が子にその新聞での仮名そっくりな名をつけたのか? とも想像はされたが、確認のしようもない。 と思っていたら、東京の新聞では、さらに地名と名が変化している。 いったい、当時の新聞って何考えているの? と、あほらしくなってしまったので、東京記事の調査は止めました。
ただ、まあ、ウナギヤマイモの既報の「正体」説は、調査による実りでした。
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