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妖怪カタログ・coleader (12/3 16:20) #804
├ 誰が見ていたか・coleader (12/4 02:05) #810
│└ 貸本屋・タキタ (12/4 21:55) #812
│ └ 江戸の出版事情・タキタ (12/4 23:23) #813
│ └ (追加)筆写し写本 ・タキタ (12/21 01:39) #892
│ └ (質問)発行年度?・タキタ (12/21 01:55) #893
│ └ Re:(質問)発行年度?・ピンヘッド (1/4 18:38) #907
│ └ 日本小説書目年表 ・タキタ (1/8 00:54) #913
│ └ Re:日本小説書目年表 ・ピンヘッド (1/8 11:41) #920
│ └ Re:日本小説書目年表 ・ピンヘッド (1/8 11:47) #921
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├ 「百怪図巻」は何年のもの?・タキタ (1/12 21:51) #939
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│ └ Re:元文第二丁巳冬日?・タキタ (1/14 00:12) #952
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│ └ Re:元文第二丁巳冬日?・ピンヘッド (1/16 10:42) #964
│ └ 元文第二年は1737年・タキタ (1/19 20:44) #977
└ Re:旧聞「百怪図巻」・佐々木 (1/13 07:42) #943
└ 「百怪図巻」パンフレット?・タキタ (1/14 00:40) #953
└ 「百怪図巻」目録・佐々木 (1/14 12:55) #956
#804 | 妖怪カタログ | coleader | 12/3 16:20 |
江戸時代の妖怪絵巻を探しています。 1.松井文庫『百鬼夜行絵巻』 2.秋田の個人蔵『化け物づくし』 3.佐脇嵩之筆『百怪図巻』 これらが絵巻方式で写真にのせられている図録のようなものはありますでしょうか?最悪すべての絵が見られるものであればいいのですが... もちろん所蔵されているところに行けばいいのでしょうが、ちょっと遠いのでおいそれとは行くわけにもいかず困っています。
1については別冊太陽「日本の妖怪」で見たのですが、レイアウトでいじられていて絵巻の中での順番などが分かりません。 2については美術手帖240号を見たのですが「髪切り」など数種類の絵しか載っていません。 3については吉川観方の「絵画に見えたる妖怪」の中にありますがこれもごく一部しか載っていません。
またこのほかにも江戸時代の妖怪絵巻はありますでしょうか?
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#810 | 誰が見ていたか | coleader | 12/4 02:05 |
→ #804 それから、こういう絵巻や石燕の『画図百鬼夜行』などはどういう層の人が見てたんでしょう?今は国書刊行会が本にしてくれるので誰でも読めますが(値段は高いけど)当時は知識人とか金持ちぐらいしか見なかったんでしょうか。でも第4弾まで出るぐらいだから結構売れたんだろうし...庶民も見ていたのかな? こういう事を調べる資料ってあるんでしょうか?何となく気になりました。
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#812 | 貸本屋 | タキタ  | 12/4 21:55 |
→ #810 たしか、江戸時代の当時の書物は高価で、 庶民が個人で購入するものではなく、貸本屋で借りて読むというのが日常的であったようです。 金持ちは別でしょう。 きっと、現在の国書刊行会の価格以上に高価なものだったのだと考えられます。
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#813 | 江戸の出版事情 | タキタ  | 12/4 23:23 |
→ #812 『大江戸えねるぎー事情』(石川英輔・著、講談社1990刊)によると、以下のようになります。 ●19世紀はじめの文化年間の江戸の書物問屋(組合)の業者数は約80軒、本の卸や小売りもしたが、本業は版元つまり出版社です。 なお、組合未加入の業者も同数ほどあったといいます。 当時の日本の出版の中心は江戸と京都であり、京都には組合加入業者だけでも約200軒あった。 ●当時、曲亭馬琴の読本は、何冊かまとまってケースには入った新刊書が銀15匁〜26匁、大工の日当の3〜5日分ぶんに匹敵。したがって、本の流通の主力になったのは貸本屋です。 ●貸本屋の中には、店頭に並べて客を待つものもあったが、もっぱらは風呂敷きに本を包んでの行商でした。 貸本店は、一人が平均170軒の得意先を持っており、江戸だけでも貸本を借りる家は10万軒はありました。 なお、江戸時代に出版された本は、各藩や民間書店をあわせて、6万〜7万冊、つまり年間発行数は、ほぼ250冊です。 ●当時は、現代とは違い、和紙で製本されていますので頑丈このうえなく、大量の人間が読みまわしても、びくともしなかったようです。 ●貸本屋の数は、江戸の文化年間の組合加入者が656人。大坂(大阪)では約300人です。 ●少なくとも、江戸では、庶民が読み書きができるのが、ほぼ常識であり、読み書きは、政府が学校などを作らなくとも、庶民が「手習い師匠(寺子屋とは江戸ではいわなかった)」に通っていたのです。江戸では男女合わせて80パーセントが幕末期には就学していたようです。これが、江戸における読者層になっていたわけです。
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#892 | (追加)筆写し写本 | タキタ  | 12/21 01:39 |
→ #813 ●江戸時代には、正式に刊行された本以外にも、本を借りて書き写した写本(当時は「書本=かきほん」と呼ばれていた)も多く作られていた。きれいに書き写した写本には商品価値があり、かなり需要もあったという。筆耕、つまり本を写す仕事を専門におこなう人もいた。 あまり読者の多くない本の場合は、貸本屋も写本を持ち歩いたようだ。 また、刊行すると発禁になりそうな本は、取り締まりの盲点となっていた写本として、貸本屋の手で読者のもとに届けられるのが普通だった。 幕府が目を光らせていても、政治を風刺する本は堂々と流通していたのである。 (以上は、『大江戸えねるぎー事情』よりの受け売りです) ●ところで、本そのものが高価であったので、新刊書や写本も古書も購入できない人は、今日的にいえばコピーに代わるものとして、自分で書き写し、絵も描き写したのでしょう。(コピー機械の無い時代はつい最近まで続きました) 全国に同一のデザインの妖怪の画の添付されている妖怪名が違っているのは、伝言ゲームの失敗のように、模写するうちに、だれかが名前を書き写し間違ったものが、数度にわたり繰り返し書き写される中で全国に伝わったのではないでしょうか? コピー機械や、全国からの取り寄せが可能な図書館システムなど無い時代の産物でしょう。 たかが(されど)妖怪の名を、わざわざ他の名に置き換えるだけの学術的な判断が行われたとは思えません。
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#893 | (質問)発行年度? | タキタ  | 12/21 01:55 |
→ #892 十数年ほど前に亡くなった異色の学者、八切止夫(こういう字でしたっけ?)の著書のなかに、たしか江戸時代の出版事情として、届け出がやっかいだからか、政府批判にもなる内容だからか?新作の書物の発行年度を、たしか100年も前の年号等で記載し出版していたという例が報告されていたように記憶しています。 さて、八切さんのどの本に載っていた報告でしょうか? ところで、もし、そうだとすれば、当時の書物の奥付けにある出版年度というのがあてにならないということになるのですが、このあたりの出版年度の確定というのは、今日の学問上ではどういう判断をしているのでしょうか? だれか、教えてください。
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#907 | Re:(質問)発行年度? | ピンヘッド | 1/4 18:38 |
→ #893 >当時の書物の奥付けにある出版年度というのがあてにならないという ことになるのですが、このあたりの出版年度の確定というのは、今日 の学問上ではどういう判断をしているのでしょうか? だれか、教えてください。
まず、奥があてにならない、ということはなくて、一応第一級の 資料として扱われます。ただし、いい加減な本屋(海賊版等) が多かったことも事実なので、文献学者はとりあえず諸本の刊記を 綿密に比較します。次に外部的な資料(江戸の出版資料である 割印帳や本屋仲間記録等)をも利用します。さらに刊記にある本屋 の住所や記事内容などに、その本が編集された、または出版され た時期を示すヒントが含まれていることがあります。以上のような 多角的なアプローチによって作成した、日本小説書目年表の類にあ たるのが一般的でしょう。ただし、正直なはなし、この手の本には マチガイも少なくありません。
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#913 | 日本小説書目年表 | タキタ  | 1/8 00:54 |
→ #907 ピンヘッドさん、ありがとうございます。 ところで、「日本小説書目年表」は、この書名で図書館などに蔵書されているのでしょうか? 「そんなもん、図書館で聞きなさい!」と言われれば、それもまた、正しい御教示ですが…… よろしく、お願いいたします。
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#920 | Re:日本小説書目年表 | ピンヘッド | 1/8 11:41 |
→ #913 通称「小説年表」ですが、 たぶん「日本小説書目年表」が正式名だったと思います。ただし、 古いのと改訂版とがあるので、後者がいいでしょう。怪談ものは おもに浮世草子と読本の項にありますが、この年表にすべてが 網羅されているわけではありません。
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#921 | Re:日本小説書目年表 | ピンヘッド | 1/8 11:47 |
→ #920 いいわすれましたが、 比較的どこにでもある本です。書誌コーナーとか。総記とか。
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#935 | 旧聞「百怪図巻」 | タキタ  | 1/12 05:25 |
→ #804 『百怪図巻』も、もう復刻発刊されているでしょうから、何をいまさらの域でしょうけど、「週刊朝日」の1997年8月15・22日合併号に出ていました。28体の妖怪がグラビアページに出ています。これで掲載妖怪の全てかどうかは疑問ですが、情報整理能力に欠如している私は、その切り抜きを先日まで自宅の中で再「発掘」できませんでした。 深く、お詫びいたします。 ところで、昨年末に、何という本でどこの出版社から復刻されているのでしょうか?
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#936 | Re:旧聞「百怪図巻」 | coleader  | 1/12 09:39 |
→ #935 「百怪図巻」が見たいので、去年の12月半ば頃、 所蔵している福岡市立博物館に電話しました。
学芸院の方が近日中に国書刊行会から妖怪絵巻を集めた本が 近日中に出ますと言っていました。
が、今のところ書店に並んでいるのを見たことがありません。
この絵巻の位置づけなどの研究については 九州大学の女性研究者の方が進めているとのことでした。
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#939 | 「百怪図巻」は何年のもの? | タキタ  | 1/12 21:51 |
→ #936 『百怪図巻』って、いつのものと判断すればよいのでしょうか? 江戸末期としか「週刊朝日」には書いていないのです。
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#940 | 奥書には | coleader  | 1/12 23:25 |
→ #939 奥書には「元文第二丁巳冬日」とあるので これが正しいとすれば1737年ですね。
吉川観方『絵画に見えたる妖怪』からの情報です。
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#952 | Re:元文第二丁巳冬日? | タキタ  | 1/14 00:12 |
→ #940 「元文第二丁巳冬日」は、西暦1737年だと判断できます。 「巳」=「ヘビ年」だし、「甲乙丙丁」の「丁」に該当する「巳(へび)年」だからです。その冬の日という意味でしょう。 ところで、この「第」って何なんでしょうか? 「元文2年」を「元文第2年」という表記って? 判る人は教えてください。
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#954 | 書き方が悪かったです | coleader  | 1/14 00:41 |
→ #952 奥書に「元文第二丁巳冬日」と記述がある というのが『絵画に見えたる妖怪』からの情報で、 1737年というのは私の判断です。
この奥書の記述が正しければ、という意味で書き込みしました。 紛らわしい表現ですいませんでした。
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#955 | 恐縮です。 | タキタ  | 1/14 01:18 |
→ #954 「元文第二丁巳冬日」を1737年というのは正しいようです。 阿南市史編纂室も解釈は、1737年説でした。 「はてな?」と思われたのは「第」という文字に関してです。 歴史学の大学教員なども学識経験者もスタッフですから数日のうちには解答を見出すでしょう。 つまり、「牛鬼」調査関連で、阿南市史編纂室にも「牛鬼」を報告しておいたのです。
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#964 | Re:元文第二丁巳冬日? | ピンヘッド | 1/16 10:42 |
→ #952 元文の第二番目の年、というだけのことで、 元文二年というのと同じことです。
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#977 | 元文第二年は1737年 | タキタ  | 1/19 20:44 |
→ #964 福岡市博物館からの回答でも、元文第二年は、1737年でした。 ありがとうございます。 なお、福岡市博物館の話でも、「週刊朝日」が「百怪図巻」の成立(?)を「江戸後期」と書いてあるのは誤りで1737年、つまり「江戸中期」が正しいとのことでした。
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#943 | Re:旧聞「百怪図巻」 | 佐々木  | 1/13 07:42 |
→ #936 昨年10月刊行予定でしたが、某先生の原稿がまだできてないんです…。このまま行くと企画自体がお蔵入りしそうでして…。
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#953 | 「百怪図巻」パンフレット? | タキタ  | 1/14 00:40 |
→ #943 「週刊朝日」の1997年8月15・22日合併号が唯一の資料になるのでしょうか? 一般人たる全国の福岡県外の人の接することができる「百怪図巻」の? 1998年夏に福岡市博物館での公開予定と、「週刊朝日」の1997年15・22日合併号に紹介されている展覧会の時にパンフレットって作っていないのかなあ?
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#956 | 「百怪図巻」目録 | 佐々木  | 1/14 12:55 |
→ #953 見に行きました。チラシはありましたが、私が行ったときには目録は無かったです。今は…わかりません。
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