襟立衣(えりたてごろも)
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妖火 襟立衣(えりたてごろも) 妖火

 襟立衣とは高層の衣で、後頭部まで隠れるほど襟が突き出している。

 襟立衣は天狗の総大将と言われる鞍馬の魔王大僧正の衣とされている。魔王大僧正は鞍馬寺の本尊である多聞天の夜の姿で、絶大な除魔招福の力を持っており、牛若丸に武術と兵法を教えたと言われている。

 天狗の総大将の衣であるから妖力があると見られたのか、或いは襟立衣を着たから天狗の総大将たる力を得られたのか。残念ながらどちらにしてもこの衣の力については、瞭然したことが全くわからない。

(文責:カメヤマ)

・ 参考文献:百鬼徒然袋
・ 属性:器物,山
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2000.7.21 22:41