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掴みどころがない、凹凸のない樣、一面が平らで変化のない状態を表す言葉である。 のっぺらぼうと言えば、やはり小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の『むじな』であろう。この話は所謂「再度の怪」という古典的な怪談噺の形である。
のっぺらぼうの起源を辿ると、どうやら中国に伝わる妖怪らしい。『夜譚随録』に収録されている『紅衣婦人』がそれである。こちらは「再度の怪」ではないが、やはり酔った男が屈み込んだ女に声をかけ、振り向くと――、という粗筋である。本邦では『貉』に代表されるように、のっぺらぼうといえば貉・狸・狐・川獺(かわうそ)など、長生きして妖力を得たモノが化けるというのが定番となっている。 のっぺらぼうは果たして妖怪なのか? 本邦で妖怪と言うより、化け(る)物としての属性が強いようである。また余談であるが、別称でのっぺらぽうとも言われることから、のっぺら坊と表記するのは些かの語弊があるかも知れない。 (文責:カメヤマ)
2000.7.21 22:43
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