タイトル

・ 付喪神(つくもがみ)

 付喪神は器物が長い年を経て魂を持ったモノである。付喪神はもともと九十九髪(つくもがみ)と書いたとも云われている。九十九を「百」の字に一画足りない「白」とみて、九十九髪は白髪と読み替え、転じて「長いの年を経た」ことを指す言葉である。
 器物は百年経つと魂を持つと云われており、初春を向かえるにあたり古い器物を路地に捨てると云う『煤はらい』は、それを絶つために行われた風習であると伝えられている。

 鳥山石燕の『今昔百鬼拾遺』の一部や『百鬼徒然袋』の多くは付喪神の一種と思って間違いない。


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・ 式神(しきがみ・しきしん)

陰陽師が使役する鬼神のこと。「式」とは「もちいる」の意で、「式神」とは「神をもちいる」という行爲を表した言葉である。平安時代を代表する陰陽師安倍晴明は京都一条戻橋の袂に放っていたと云われる。式神は、十二神将をはじめとする神霊的存在と、紙片や器物を操る道教呪術系とに分類されるだろう。


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・ 陰陽師(おんみょうじ)

森羅万象を木火土金水(もくかどごんすい)の五つで説明すると云う五行論に基づく思想である陰陽道を司るものたちの総称である。陰陽道は中国で発達し、本邦では占術呪術が特に注目され、奈良平安時代には国家レベルでの呪術防衛が盛んに行われた。京都は当時、陰陽道に則った街づくりがされたと云われている。


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・ 五韻相通(ごいんそうつう)

昔の音韻学の用語。音韻変化を説明するために五十音図の同じ行の音は互いに通じ合うとする考え方。


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・ 俚諺収攬(りげんしゅうらん)

太田全斎による国語辞書。全26巻。1797年(寛政9)から1829年(文政12)の間に成立したと云われる。


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・ 礼記(らいき)

儒家の経典で、礼についての解説・理論を述べたもの。四九編。前漢の戴聖が古い礼の記録を整理したものといわれ「小戴礼」とも呼ばれる。儀礼の解説および音楽・政治・学問における礼の根本精神について述べており、唐代に他の礼書を抑えて五経の中に加えられた。


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・ 和漢三才図会(わかんさんさいずえ)

図解付きの百科事典で105巻。寺島良安・著。1712年(正徳2)成立。中国の『三才図会』に倣って編纂された。


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・ 耳嚢(みみぶくろ)

随筆。二巻本・五巻本・十巻本などがある。根岸鎮衛著。1810年成立。佐渡奉行・勘定奉行・町奉行を務めた根岸の見聞きした風俗・習慣・奇談、医術などの故実について記したものである。


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・ 諸国里人談(しょこくりじんだん)

江戸時代の地誌。五巻。菊岡沾凉(米山)・著。1743年(寛保3)成立。構成は巻一(神祇・釈教)、巻二(奇石・妖異)、巻三(山野・光火)、巻四(水辺・生植)、巻五(気形・器用)の五巻十部。


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・ 山海経(せんがいきょう・さんかいきょう)

中国、古代の地理書。現行本は一八巻。撰者・成立年代ともに未詳。最初の五巻「五蔵山経」は戦国時代以前の作と伝え、のち順次付加されていったらしい。洛陽を中心に山脈・河川・産物・山神・伝説などを記す。中国神話研究に不可欠の文献。[他頁紹介]の中で、山海経を扱ったサイトを紹介しているので参考にされたい。


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・ 春秋(しゅんじゅう)

中国の史書。一一巻(または一二巻)。五経の一。前四八◯年頃成立。春秋時代の魯国の年代記。隠公から哀公に至る二四二年間(前722- 前481)にわたる事跡を編年体で記す。孔子の編集に成ると伝えられる。


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・ 春秋左氏伝(しゅんじゅうさしでん)

春秋の注釈書。三◯巻。春秋三伝の一。左丘明の作と伝えられる。戦国時代の成立といわれるが、前漢末の偽作とする説もある。


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・ 土佐光信(とさ・みつのぶ)

室町中期の大和絵画家。宮廷の絵所預りとして活躍、幕府の御用絵師となり土佐派の画壇的地位を確立。多くの寺社縁起類や肖像画を描く。生没年未詳。


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