瓢箪小僧(ひょうたんこぞう)
<

妖火 瓢箪小僧(ひょうたんこぞう) 妖火

 瓢箪小僧は乳鉢坊と一緒に現れるという、瓢箪の付喪神である。

 瓢箪といえば、酒や薬を入れる容器として重宝されていたものである。長く使えば使うほど、生活用品は付喪神となってもおかしくはない。

 瓢箪の怪異として思い浮かぶのは矢張り『西遊記』だろうか? 第三十二回から四回に渡り三蔵法師一行を苦しめた、金角・銀角が持っていたアレである。名前を呼びそれに返事をすると吸い込まれてしまう、葫蘆紫金紅という名の瓢箪である。付喪神の定義からはずれてしまうが、瓢箪の怪異としてご紹介しておく。

(文責:カメヤマ)

・ 参考文献:百鬼徒然袋,中国妖怪人物事典
・ 属性:器物
・ 出現地区:
・ 小説など:
・ その他キーワード:

2000.7.21 22:42